2008年03月01日

 『スポーツマンとして』

 バーレーンが大会期間中に順位決定戦を放棄してまで途中帰国した
抗議の理由は先日記した内容だけではなかったようです。最終順位の
変更だけが抗議の理由とは思えず(規定通りということで、そこまでの
抗議をするとは思えなかった)、腑に落ちない部分がありました。調べて
みたところ、想像通り事態はもっと深刻なものでした。

 『クウェート対イラン』の試合前に遡ります。既にバーレーンは予選の
全4試合を終えていました。3勝1敗、1敗はクウェートに対してです。
 ここからクウェート対イランの試合結果について場合分けをします。

 - イランが敗北・もしくは同点 → 1位:クウェート・2位:バーレーン
 - イランが勝利 
   → クウェート・イラン・バーレーンの3チームが同勝同敗で並ぶ 
   → 該当3チームの得失点差に委ねられる
      - イランが1点差で勝利 → ク+1 イ0 バ-1
      - イランが2点差で勝利 → イ+1 ク0 バ-1
      - イランが3点差で勝利 → イ+2 ク-1 バ-1
      - イランが4点差以上で勝利 → イ+3 バ-1 ク-2

 プレーも政治力も力関係はクウェートがイランより完全に上の場合、

 @クウェートとイランが準決勝に進む
 Aクウェートが準決勝で韓国と当たらない

この2つの条件を兼ねるには、ハイライトした部分のようにイランが
クウェートに1点差で勝つという結果のみが必要だったわけです。
 実際に、このクウェート対イラン戦は、残り6分の時点で31-25と
いう経過でしたが、その後6分で3-10という展開、最終的に34-35
でクウェートが負けました。まさに1点差という結果でした。
 ここまで知ったときに、私自身はバーレーンがクウェートに勝って
いたら問題がなかったのでは、と思ったのですが、そのバーレーン
対クウェートの試合の審判はイランペアだったということです。普通
に考えると、グループ内で同国の審判は使わない配慮をするように
思うのですが・・・。そこまで突き詰めてからIHFが管轄した大会でも
施しようのないものがあるのだと感じるようになりました。

  IHFが管轄できるのは、大会運営。心までは管轄できない。
  選手・関係者たちがスポーツマンとして試合に臨まない以上、
  そのスポーツはもはやスポーツではなくなってしまう・・・

 勿論、最後まで韓国が勝ち抜いたような『圧倒的な力』は必要だと
思ってもいます。
 力をつけること、強くなること。
 そのことのみが、あらゆる不正に対して勝つ唯一の手段なのかも
しれません。ただし、その力も強さもスポーツマンとして誇りあるべき
姿の上で。

 私自身はこれらの試合を見ていません。前記した内容も書くべき
かどうか迷いました、以前自分が記した内容と矛盾する部分もあり
ますから。けれども、こういう抗議の事実があるということは、ここに
記しておくべきだと思いました。

 最後に、バーレーンの監督のコメントをそのまま記載します。

 “What we saw is not sport.
 If those players did not feel bad about what they did,
 then I think that they are not good sportsmen.”

 「我々が(アジア選手権で)みたものは、スポーツではない。
  (不正を行った)選手たちが自責の念に駆られることがないのだと
  したら、彼らは真のスポーツマンではないと、私は思う」
posted by yuki at 23:30 | TrackBack(0) | Let's speak up! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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