2007年01月17日

 1・17−祈りを捧げる日−

 12年・・・そう、あの年も干支が猪だった。

 地震発生時、愛知にいた親友は、後に私にこう語った。
 「ここにいても、揺れがすごかったの。日本に来て初めて味わった地震も恐かったけれど、あのKOBEの地震のときに日本にいたから・・・ずっとずっと地震に対する恐怖が増してる。地面が揺れるなんて信じられない、大嫌いよ」 
 1995年、親友と出会ったのは秋。神戸にも行ったが、そのときに彼女がこの話しをしたのではなく、数年後の愛知で小さな地震があったとき、一緒にいた私に言った。彼女はそのとき身震いをして、鳥肌を立てていたのを覚えている。彼女が祈りを捧げたことも。  

 95年の秋はまだ地震の爪あとが残っていた。けれども関東に住まいがあり、発生当時にその場にいなかった私が、その地震が多くの人の命を奪い、悲しみをもたらしたことを本当にわかることはない。申し訳ない思いとともにホテルの周りをゆっくりと歩き、街並みを眺めていた。後輩の姿を思い出しながら・・・。  

 神戸にボランティアとして足を運んだサークルの後輩は、その経験を私に語ろうとして言葉にならず涙を浮かべた。そのまま長い沈黙の後、ひとこといった。「だめです、伝えようとしても・・・ごめんなさい」  
 繊細な彼女のその目とその姿が全てを語っているように思えた。
 「・・・おいしいもの、食べに行こうか。神戸の人にはまだ申し訳ないかもしれないけれど」歩くのを促しながら言うと、後輩はハンカチを取り出して目をおさえながら、こっくりと頷いた。こちらに戻っても食べ物があまり喉を通らないこともあると聞いて、胸が痛んだ。

 今年、私は所用があって神戸に出向くと思う。
 鎮魂の祈りは、今日だけ捧げるものではないのだろう・・・。
posted by yuki at 10:10| Comment(8) | TrackBack(0) | My Personal Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1999年に大阪に転勤になり、担当になったある会社の方に挨拶に伺ったとき、つかみと思って震災の話を切り出しました。
その方の奥さんがあの震災で亡くなったのを知ったのは、それからしばらくしてからでした。
マッタク馬鹿なことをしたものです。
当時はまだ、そこら中の広場にプレハブ小屋が建ってました。
Posted by suke at 2007年01月17日 12:43
 当時から私は大阪、両親は兵庫に住んでいました。
地震直後は電話が繋がり真っ先に親に電話しました。
あんなに動揺した両親の声をこの先聞く事は生涯ないだろうと思います。
大阪で商売を営んでいた親は、数ヶ月は私の家に泊り少し通行手段が
整ってから兵庫に帰りました。大阪と西宮を車で行き来の生活の中で母は
「十数`離れただけで、同じ国とは思えない光景。」と、痛感してました。
 その頃、私の常駐の現場では型枠大工が神戸からだった為
工事は遅れ、数日後チラホラ出勤された大工さんの
「今、自分の家が壊れてるのに…。ここの現場どころじゃない…」
という悲痛な声に胸が痛みました。

普段普通に生活していく中で、決して忘れてはならない事
大事な事をこちらで改めて感じました。
ありがとうございます。

sukeさん
 私も両親(亡くなってはいませんが)が被災者でありながら
sukeさんと同じ思いした事があります。決して故意的ではない事は相手の方も
感じて下さってるはずです。えらそうにコメントさせて頂いてすいません。
私はその場の謝罪に対して、相手の方にそう言われて救われました。
 私も以後、気を付ける様心掛けています。
Posted by チョコ at 2007年01月18日 00:35
Dear sukeさん

 コメントレス、遅れて申し訳ありません。

 日常でも些細な会話で「あ、こういう話題は避けるべきだった」
「この言い方はまずかった」等、本当にたくさんありますね・・・。
相手の方のことをどれだけ知っているかによって、会話の内容も
話し方も随分と変わってくるものなのだと思います。

 チョコさんも書いてくださっていますが・・・
 担当の方も故意ではないこと、挨拶にいらしたsukeさんの
状況をわかっていらっしゃるはずだから・・・sukeさんが今感じて
いるような気持ちも、伝わっているのではって思います。
 
 もう12年になるのですね。
Posted by yuki at 2007年01月19日 00:21
Dear チョコさん

 コメントレス、遅れて申し訳ありません。

 チョコさんのご両親、兵庫のお住まいでしたか・・・。
 震災のときに「無事でよかったですね」という励ましの言葉も、
「無事だったのが申し訳なくて・・・」という答えをされる方が
多いということ、何度も耳にしました。後輩もそういう気持ちを
抱いて戻ってきたのですね・・・。

 チョコさんが近くにいらしたこと、ご両親はどんなにか
救われたことでしょう。今なら「無事でいらしてよかったです」
っていう言葉をチョコさんとご両親に使っても大丈夫でしょうか。
Posted by yuki at 2007年01月19日 01:04
すいませんでした。yukiさんのお返事の言葉に
大変お気を使わせてしまいました。
私がもしyukiさんだったなら
・・・・・・・・・・・・・・・としか出来なかった様に思います。
「箱」をご用意して頂いてありがとうございました。
今回、スッポリ入らせて頂きます。

まんぼうさんの応援については
宮崎さんのブログからも呼びかけられてました。
今年は、北京に向けて選手、サポーターの皆様が熱く
一心同体となりそうですね!!
おやすみなさい。
Posted by チョコ at 2007年01月19日 02:23
Dear チョコさん

 「チョコの箱」がたくさん(実際家に本当にたくさんある!)
持っているyukiです、こんにちは♪以前からクロアチアのチョコ
&最近はエストニアの甘さ控えめのチョコがお気に入りです。

 応援は本当に一体のほうが盛り上がるし、観戦も楽しいです。
選手とファンの方々皆で目標に向かっていけたらいいですね♪
 あ、宮崎さんのブログ、最近訪問していませんでした(苦笑)!
見に行ってきま〜す!!・・・いつもいい笑顔してますね、彼♪
Posted by yuki at 2007年01月19日 10:46

いい笑顔、凛々しいお顔、逞しいお顔、三枚目なお顔…

きりがありませんが、良いプレーに繋がるのならば!!
力の限り、声援を送りたいです♪

Posted by チョコ at 2007年01月22日 02:42
Dear チョコさん

 こんばんは! 
 
 今世界選手権クロアチア対韓国戦を観ています。
 私が応援する人たちにはここから肉声は送れないのですが…
力の限り応援しています。試合後に彼らのいい顔が見たいです。
はらはらどきどき…心臓に悪い(苦笑)。
Posted by yuki at 2007年01月22日 04:54
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